
何気なく顔まわりを整えているとき、意外と気になる「首のシワ」。
年齢のせいだと、どこかで諦めてはいませんか?
実はこの首のシワ、老化だけが原因ではなく、日頃の姿勢や筋肉の使い方のクセが深く関係しているのです。
今回は、表情筋研究家の視点から、首のシワの種類や原因、そして効果的な対策についてわかりやすくお伝えします。
首のシワには種類がある
まずは、首にできるシワの種類を知っておきましょう。主に以下の2タイプがあります。
① 横ジワ(水平線状のシワ)

首を動かしたときにできやすい「横線」。これは、スマホを見るときなど、下を向く姿勢がクセになっている人に多く見られます。皮膚の折れ目が長期間続くことで、跡が刻まれて定着してしまいます。
② 縦ジワ(たて方向の凹凸)

首筋に沿って出てくるスジ状の凹凸は、広頚筋(こうけいきん)という筋肉の衰えが主な原因です。皮膚と筋肉が一体化している首元は、筋肉が衰えると皮膚も引っ張られてしまうため、縦ジワが目立つようになります。
首にシワができる原因は?
首は、顔と体をつなぐ重要な場所です。そのため、日常的な動作や習慣の影響を非常に受けやすい部位でもあります。主な原因は以下の通りです。
姿勢の崩れ

前かがみ、猫背、スマホ首といった姿勢は、首に不自然な角度を生み、皮膚に負担をかけます。長時間にわたる“下向き姿勢”は、首に横ジワを定着させる大きな要因です。
広頚筋の衰え

広頚筋は、首から胸にかけて広がっている薄い筋肉で、顔の表情とも深く関わっている筋肉です。この筋肉が衰えると、皮膚を引き上げる力が弱くなり、たるみや縦ジワにつながります。
舌(ベロ)の位置の低下

実は、舌の位置も首のシワと深く関係しています。舌が下がった状態、いわゆる「低位舌(ていいぜつ)」になっていると、首の筋肉が緩み、前に引っ張られるような力がかかりやすくなります。結果、首の皮膚が下方にたるみ、シワの原因になります。
広頚筋を鍛えると首のシワに効く理由

広頚筋は、耳の下から鎖骨・胸元にかけて広がる、非常に薄い筋肉で、顔と首をつなぐ“美の土台”ともいえる存在です。皮膚のすぐ下に位置し、皮膚とほぼ一体化しているため、筋肉が衰えると皮膚のたるみがそのまま表面に現れやすいのが特徴です。
この広頚筋は、年齢とともに衰えやすいにもかかわらず、日常生活ではほとんど意識されず、ほぼ使われていないというのが現状です。つまり、鍛えずに放っておくことで、たるみ・縦ジワ・フェイスラインの崩れが加速してしまうのです。
広頚筋を鍛えるメリットとは?
では、広頚筋を意識的に鍛えることで、どのような効果が期待できるのでしょうか?
① 首元が引き締まり、縦ジワが目立ちにくくなる

広頚筋がしなやかに引き伸ばされて働いていると、首の皮膚全体がピンと張り、縦方向のシワが刻まれにくくなります。
逆にこの筋肉がたるむと、皮膚がたるみ、スジ状の深いシワとなって現れます。
また、首の縦ジワは“年齢だけが原因ではない”というのも重要なポイントです。デスクワークやスマホ操作による姿勢の崩れ、前傾姿勢、肩やあごの緊張など、日々のクセが首元に大きな負担をかけ、シワを定着させてしまうのです。
広頚筋を定期的に動かし、筋肉に張りと柔軟性を持たせておくことで、首元は自然と引き締まり、若々しい印象が保たれます。
② 顎下のたるみ(二重あご)も同時に改善

広頚筋は、下あごから鎖骨に向かって広がる構造になっており、顎下のたるみと非常に関係が深い筋肉です。広頚筋の張りが失われると、下あごのラインがぼやけ、いわゆる「二重あご」や「フェイスラインのもたつき」に直結します。
広頚筋を鍛えることで、あごのラインがシャープになり、小顔効果も期待できます。
特に、マスク生活や加齢によりあごの下が緩んできたと感じている方は、顔だけでなく首元の筋肉にも注目してみてください。
③ 血流・リンパの流れがよくなり、首元がスッキリ見える

広頚筋の下には、リンパ節や血管が数多く集まっています。筋肉が動くことでポンプ作用が働き、血液やリンパの流れが活性化されます。
その結果、老廃物が流れやすくなり、むくみの解消、首・肩のコリの軽減、代謝アップといった好循環が生まれます。特に、夏場や冷房で巡りが悪くなる時期には、広頚筋を意識的に動かすことが首元のスッキリ感につながります。
④ 表情筋との連動で、フェイスラインが整う

広頚筋は、実は顔の下部の表情筋(口角下制筋・下唇下制筋など)と連動して動いています。つまり、首の筋肉を動かすことが、顔の筋肉にも良い刺激を与えるのです。
表情筋トレーニングを行う際に、広頚筋が固まっていると、顔全体の筋肉の可動域やバランスに影響を及ぼします。
逆に、広頚筋の緊張をほぐしながらしっかりと鍛えることで、顔の筋肉もスムーズに動き、表情が柔らかく若々しくなるのです。
このように、広頚筋のケアは「首の見た目」だけでなく、「顔の印象改善」にもつながっていくのです。
舌の位置がカギ
広頚筋と並んで、首元を美しく保つために見逃せないのが「舌筋」。
舌には「本来あるべき正しいポジション」があります。それは、上あごの内側(口蓋)に、舌全体が軽く吸いつくように触れている状態です。
これは、赤ちゃんの頃には自然にできていたポジションで、舌がしっかり上がっていることで、口が閉じられ、鼻呼吸が行われ、顔全体の筋肉も自然と使われていたのです。
しかし、加齢や運動不足、口呼吸・ストレス・スマホ姿勢など現代の生活習慣によって、舌が本来の位置から下に落ちるようになっている人が増えています。
舌が落ちることで起こる問題とは?
舌が下がったままになっていると、次のような筋肉バランスの乱れが生じます:
1. 顎下・舌骨まわりの筋肉がたるむ

舌は、下あごや喉まわりの筋肉群――たとえば顎舌骨筋(がくぜっこつきん)や舌骨筋などによって支えられています。
舌が常に下にある状態が続くと、これらの筋肉は使われなくなり、どんどん衰えていきます。
そしてその筋肉と連動しているのが広頚筋です。
つまり、舌が下がることで連鎖的に首の筋肉までたるみ、首のシワ・フェイスラインのもたつきに直結してしまうのです。
2. 「口がポカン」と開くことで、口まわりや頬の筋肉が使われなくなる

舌が下に落ちていると、口は自然と開きやすくなります。
この「口ポカン」状態が続くと、口輪筋(こうりんきん)や頬筋(きょうきん)が使われなくなり、顔の下半分がたるみやすくなるほか、マリオネットラインやブルドッグ顔の原因にもなります。
また、口呼吸が習慣化することで、口腔内の乾燥・唇の荒れ・喉の不調など、美容と健康の両面で悪影響が及ぶことになります。
3. 姿勢が崩れ、首や肩に負担がかかる

舌の位置は、実は姿勢とも深く関係しています。舌が下がっていると重心が前にずれやすく、猫背やストレートネックなどの姿勢不良につながります。その結果、首まわりや肩の筋肉に余計な負担がかかり、筋肉のバランスが崩れて首の緊張が慢性化。
緊張した首は皮膚の柔軟性を失い、シワが刻まれやすくなるため、結果的に“見た目年齢”が一気に上がってしまうのです。
舌筋を整えることは、首のシワケアの「根本対策」になる
顔の印象は、見える部分(皮膚)だけでなく、その内側にある筋肉の状態によって大きく左右されます。
そして、首元のたるみ・シワは、見た目年齢に最も影響を与えるパーツのひとつです。
広頚筋やフェイスラインのケアをしていても、舌の位置が間違っていれば、根本の支えが崩れている状態。
つまり、“ベース”が整っていないと、どんな表情筋トレーニングも安定した効果が出にくくなってしまいます。
だからこそ、首のシワやたるみが気になる方には、表情筋トレーニングに加えて、舌の位置を整える意識が必要なのです。
広頚筋と舌筋を鍛えるトレーニング
あごステップ
- ① 舌を上あごに押し当てる
- 舌全体を上あごに押し当てます。あごの下、首の前面に圧を加えたまま、5秒キープします。

- ② 目線を斜め45度
- 圧を加えた状態を保ったまま、目線を斜め45度上げ、遠くを見ます。

- ③ あごの上下運動
- あごを持ち上げる・下げるを、5回繰り返します。

- ④ 繰り返し
- ①〜③を1セットとして、これを1〜3セット行います。

まずは①ができたらOK。舌を上あごに押し当て、広頚筋の存在を感じながらキープする練習を繰り返します。
日常生活でも「舌は上あご」が基本ポジションです。
首を整えることが印象を変える
首元は、年齢に関係なく「顔の使い方」や「日々のクセ」によってシワができやすい、とても繊細なパーツです。
表情筋研究家の視点から見ると、首はまさに顔の延長線。どんなに顔を整えても、首元が乱れていれば全体の印象バランスが崩れてしまいます。
だからこそ、舌の位置、姿勢、そして広頚筋など“見えにくい部分”にまで意識を向けることが、美しさを育てるための土台になるのです。

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