
「笑うと目尻に細かいシワが出るようになった」
「写真で笑った顔を見ると一気に老けて見える」
「目元のシワだけが戻りにくい」
こうした“目元の笑いジワ”は、多くの人が年齢とともに気になり始める悩みのひとつです。
しかし、表情筋研究家として断言できるのは、笑いジワは年齢だけが原因ではないということ。
実は「顔の使い方のクセ」が大きく関係しています。特に目元の筋肉(眼輪筋)と頬の筋肉(大頬骨筋)の使われ方には、個人差が非常に大きく、ここに大きな理由が隠れています。
本コラムでは、目元の笑いジワができるメカニズムを構造的に整理し、根本的な改善のためのトレーニング方法について詳しく解説していきます。
目元の笑いジワとは何か

目元の笑いジワとは、笑ったときに目尻の外側に走る“小ジワ・溝”のこと。
主な特徴は、
- 笑った瞬間に目尻が放射状にシワになる
- 目を細めると同時に目尻がギュッと寄る
- 笑っていないときもシワが残りやすい
- 写真で笑うと年齢が上に見えやすい
- 皮膚が薄いため、一度刻まれると残りやすい
特に目元の皮膚は非常に薄く、筋肉の動きの影響を受けやすい部位です。
年齢とともに気になりやすくなるのは事実ですが、年齢とは関係なく20代〜30代でも目尻にシワが入りやすい人は多く見られます。
これは“顔の使い方”によって、目尻の皮膚や筋肉に負担が集中するからです。
目元の笑いジワができる主な原因
目元の笑いジワは複数の要因が重なって生じます。
ここでは代表的な原因を構造的に整理していきます。
1. 眼輪筋の使われ方のクセ

目の周りを取り囲む眼輪筋は、目の開閉や瞬きに使われる筋肉です。
- 笑うときに目が必要以上に細くなる
- まぶたを強く閉じる癖がある
- 涙袋を持ち上げるような表情が多い
こうした“目元だけで笑うクセ”があると、眼輪筋の外側に負担が集中し、目尻に細かいシワが入りやすくなります。
2. 頬が動かず、目だけで笑ってしまう

笑顔は本来、目 → 頬 → 口 と立体的に動くことで表情になります。しかし、
- 頬の筋肉(大頬骨筋)が弱い
- 微笑むとき頬が上がらない
- 笑顔が平面的になる
こういうタイプは、目だけを細めて笑うクセがつきやすく、その結果、目尻ばかりが強く縮んで、 笑いジワが刻まれやすくなります。
3. 皮膚の乾燥・ハリ不足

乾燥は目尻の小ジワを悪化させる大きな要因です。
特に目元は皮膚が薄く、水分保持力も低いため、
- 乾燥
- 摩擦
- メイク落としの刺激
- 紫外線ダメージ
によってシワが深まりやすい傾向にあります。
4. 紫外線ダメージ(光老化)

目尻は紫外線が当たりやすい位置にあるため、コラーゲンが減少しやすく、肌の弾力を失いやすい部分です。
弾力が低下すると、一度入ったシワが戻りにくくなります。
5. 表情癖(顔の使い方)

目元の笑いジワには、年齢よりも“癖”が大きく関与しています。
- 笑うとき目が三日月形になる
- 笑顔がいつも同じ動き
- 強く目を閉じてしまう
- 頬の力が弱い
特に 目と頬の動きが連動しているタイプは、頬が動かず、目だけが頑張ってしまうため、
目尻の負担が増えます。
シワの原因は年齢だけではない

一般的には「笑いジワは加齢のサイン」と言われがちですが、表情筋研究家として強調したいのは、年齢だけが原因ではないということ。
同い年でも、目尻がスッキリしている人もいれば、笑った瞬間に細かいシワが出やすい人もいます。
これだけ個人差が大きいのは、 “顔の使い方のクセ”が反映されているからです。
特に多いのが、
- 頬が上がらず、目だけで笑う
- 目と頬を同時にぎゅっと縮めてしまう
- 目の周りの筋肉に頼りすぎる
こうしたクセがあると、目尻ばかりが酷使される状態になります。
この“偏った筋肉の使い方”こそが、年齢以上に目尻を老けさせてしまう要因なのです。
改善の鍵は「眼輪筋」と「大頬骨筋」
目元の笑いジワを改善するためには、次の2つの筋肉を正しく使えるようになることがとても重要です。
- 眼輪筋(がんりんきん)
- 大頬骨筋(だいきょうこつきん)
この2つは、目元と頬の動きを形づくる中心的な筋肉であり、笑ったときの“表情の立体感”を大きく左右します。
1. 眼輪筋

眼輪筋は、目の周囲をぐるりと囲む薄いドーナツ状の筋肉で、まぶたの開閉、瞬き、涙の循環、目尻の動きなど、 “目の表情”に関わるほぼ全てを担っています。
眼輪筋は大きく3つの層に分かれます。
- 眼瞼部(がんけんぶ):まぶた側。まぶたの開閉を補助
- 眼窩部(がんかぶ):目の周り全体を取り囲む層
- 涙嚢部(るいのうぶ):涙の排出を助ける部位
特に目尻の笑いジワに関係するのは、眼窩部(目の外側の筋肉)です。
ここが強く縮んだ状態で笑うクセがあると、目尻の皮膚が毎回ギュッと寄り、笑いジワとなって刻まれやすくなります。
2. 大頬骨筋

大頬骨筋は、頬骨から口角へ向かって斜めに走る、長くて強い筋肉です。笑った時に“キュッ”と上がる頬の高さをつくる筋肉で、笑顔の印象を決定する最重要パーツと言えます。
大頬骨筋の働きには
- 頬を上げる
- 口角を引き上げる
- 笑顔を立体的にする
- フェイスラインをスッキリ見せる
- 目元のたるみの予防
などがあります。
特に重要なのは、「頬がしっかり上がると、目が細くならずに笑える」という点です。
頬がきちんと動かない人は、笑うときに目の周りばかりを使ってしまい、結果として目尻に負担が集中する傾向があります。
表情筋の“曖昧な使い方”が笑いジワを刻む
本来、笑顔は 「眼輪筋は目の表情をつくり、大頬骨筋は頬のリフトをつくる」というように、それぞれが異なる役割を持っています。
しかし、現代の多くの人はこの2つの筋肉を“曖昧に”使っており、役割が混ざったまま同時に動いてしまうケースが非常に多く見られます。
- 頬が上がらないため、目の力で笑ってしまう
- 笑顔を作ろうとすると、目と頬が同時にギュッと縮む
- 目を細めることで笑顔に見せようとする
- 頬が動いていないことに気づいていない
こうした状態では、笑うたびに“目尻だけ”が過度に縮むため、目元にシワが残りやすくなります。
つまり、 “どちらかの働きが弱い” “役割が混ざっている”という状態こそが、笑いジワを深めてしまうのです。
筋肉を正しく知ると使い分けができるようになる
筋肉は、 構造・位置・働きが明確になるほど “正しい動かし方” が身につくという特徴があります。
例えば、
- 眼輪筋 → 目の開閉・まぶたの動き
- 大頬骨筋 → 頬のリフト・口角の軌道
というように、それぞれの役割を理解した上で動かすと、目と頬が“別々に”動かせるようになる(=アイソレート)ようになります。
アイソレートできると起きる変化
- 目だけが細くなるクセがなくなる
- 頬の動きが引き立ち、立体的な笑顔になる
- 目元の負担が減り、シワが刻まれにくくなる
- 写真映えする笑顔が自然につくれる
- 若々しい表情に戻る
この「筋肉の使い分け」ができるようになることこそが、笑いジワ改善の大きな鍵です。
つまり、筋肉の構造を理解しないまま“なんとなく”笑っていると、目と頬が連動してしまい、目尻にシワが入りやすくなる。逆に、筋肉を正しく知り、アイソレートできるようになると、目尻の笑いジワは確実に減っていく、ということです。
「目尻のVトレ」で笑いジワ改善
- ① OKサイン
- 上の歯が8本見えるように口角を上げて、にっこりと微笑みます。指で「OKサイン」のような形をつくり、目尻に軽く当てます。

- ② シワを開く
- 親指と人差し指で、目尻の笑いジワを押し開き、5秒キープします。

- ③ 口角アップ
- 口角を上げたまま、目尻から手を外し、5秒キープします。

- ④ 繰り返し
- ① 〜③ を1セットとして、これを3〜5セット行います。

頬を上げても目が細くならないように注意しましょう。
目を細めて笑うクセが定着している人は、最初は「頬は上げる、目は開く」という動作がとても難しく感じられるかもしれません。
しかし、それは “自分の表情の使い方に気づけた”という大きな一歩。
鏡を見ながら、 左右片方ずつ、 丁寧にゆっくり練習してみてください。
頬と目が“押し合う感覚”を掴むことが大切です。
表情の選択肢を増やしていこう

くしゃっと笑ったときの目尻のシワは、本来とても自然で、温かみのあるチャーミングな表情です。
これがあること自体が“悪い”というわけではありません。
ただし、いつも同じ動きだけで笑っていると、その表情クセが皮膚に刻まれ、シワとして定着してしまうというのも事実です。
だからこそトレーニングとして、普段とは違う筋肉の使い方を意識的に練習し、眼輪筋と大頬骨筋の“本来の動き”を取り戻すことが大切になります。
美容施術で目尻のシワを一時的に浅くすることは可能ですが、もし日常の表情の使い方が変わらなければ、同じ箇所にまたシワが入りやすい状態に戻ってしまいます。
根本的に改善していくには、筋肉を鍛えて、目元と頬の動きを正しくコントロールできるようになること──つまり“表情の癖そのもの”を整えることが欠かせません。

シワそのものより、“シワを作っている動き”に目を向けてみて!
頬と目の構造を理解し、それぞれを別々に動かせるようになると、笑う場面・微笑む場面・引き締めたい場面など、気持ちやシーンに合わせて表情を自在に使い分けられるようになります。
この「表情の選択肢」が増えることは、見た目の若々しさだけでなく、コミュニケーション力や自己肯定感にも大きく影響します。
- 笑うと目が消えてしまう
- 写真だと老けて見える
- 目尻のシワが戻りにくい
そんな悩みがある方は、今日から「頬を上げても目が細くならない」感覚を練習してみてください。
表情筋は年齢に関係なく鍛えられます。
正しい動かし方を身につければ、目尻のシワは“改善できるシワ”になります。
あなたの笑顔は、もっと若々しく、美しく、軽やかに変わっていきます。
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目尻のシワに悩んでいる方は、ぜひ「目尻のVトレ」で新しい笑顔のつくり方を体験してみてください。
「目尻のVトレのコツをつかみたい」
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