
鼻の形や印象は「遺伝だから変えられない」と思われがちですが、実は日々の表情のクセや生活習慣の影響も非常に大きいのです。
確かに骨格には遺伝の要素がありますが、家族で同じような鼻の形になるのは、実は表情や筋肉の使い方、日常のクセが似ているからというケースも少なくありません。
特に「ニンニク鼻」と呼ばれる、横に広がった丸い鼻先は、鼻周りの筋肉のこわばりや血流の滞り、顔全体の動かし方の偏りによって作られてしまうことがあります。
表情筋研究家の立場からお伝えしたいのは、鼻の印象は“遺伝だけ”で決まるものではなく、表情筋のケアによって解消できるケースが多いということ。
鼻の印象を変えるには“鼻単体”ではなく“顔全体”をしなやかに動かすことが重要です。
今回は、ニンニク鼻になる原因と、表情筋を整えてすっきりした鼻の印象を育てるためのアプローチを解説していきます。
「ニンニク鼻」とは?

「ニンニク鼻」とは、鼻先や小鼻が横に広がり、鼻全体が丸く厚みを帯びて見える状態を指します。名前の通り、ニンニクのような丸みのある形状に見えることからそう呼ばれています。
この鼻の形自体は遺伝的要素もありますが、実は筋肉の使い方や顔の動かし方のクセによって、後天的に「鼻が広がって見える」「鼻の付け根から丸い印象になる」という変化が起こることがあります。
特に鼻周りは皮膚が薄く、皮下脂肪も少ないため、表情筋やその周囲の筋肉の状態がダイレクトに形や印象に現れる部分。だからこそ、鼻周りの筋肉をどう使っているか、そしてどうケアするかが、鼻の形や印象に大きく影響します。
ニンニク鼻になる主な原因
1. 鼻周りの筋肉のコリ・緊張
鼻は顔の中心に位置し、「鼻根筋」「上唇鼻翼挙筋」「鼻筋」など細かい筋肉で構成されています。これらの筋肉は目や口の動きと密接に連動しており、日常の表情や呼吸によって常に小さな刺激を受けています。
しかし、緊張やクセが積み重なると、この鼻周りの筋肉が硬くなり、横方向への引っ張りが強まります。その結果、小鼻や鼻先が横に広がりやすく、いわゆる「ニンニク鼻」の印象を作り出してしまうのです。
特に上唇鼻翼挙筋は、小鼻の形を左右する重要な筋肉。ここに余計な力みや停滞が続くと、小鼻の開きが定着し、鼻全体が横に広がった印象になりやすくなります。
2. 表情のクセによる偏り
笑うときに鼻の横が強くくしゃっと潰れる人、怒ったり集中すると眉間に力が入り鼻筋が硬くなる人は要注意。こうした表情のクセは、鼻周りの筋肉を日常的に緊張させるため、柔軟性を失いやすくなります。
鼻は皮膚も薄く脂肪も少ないため、筋肉の状態がダイレクトに形や印象に出ます。鼻先が硬く動かなくなったり、鼻の付け根が詰まったりすると、鼻全体が平面的になり、丸く厚みを帯びたように見えやすいのです。
3. 呼吸と舌の位置
口呼吸の習慣も、ニンニク鼻を助長する一因です。鼻呼吸がうまくできていないと、鼻周りの筋肉は正しく動かされず、衰える一方で、鼻孔を閉じようとする余計な緊張が入ります。また、舌が落ちていると顔全体の筋肉バランスが崩れ、鼻周りにも無駄な力が入りやすくなります。
4. むくみや血流の滞り
鼻周辺は毛細血管やリンパが多く集まる場所です。血流が滞ると老廃物や余分な水分が溜まり、鼻先や小鼻がぼんやりと膨張して見えます。特に冷えや睡眠不足、長時間同じ姿勢でいることはむくみを悪化させる要因です。
鼻周りの主要な筋肉と役割

鼻根筋(びこんきん)
眉間のすぐ下にあり、眉を寄せたり鼻をしかめたりするときに働く筋肉。ここが固まると鼻の付け根が詰まり、鼻全体が下に押し広げられた印象に。
上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)
鼻の両脇から上唇に向かって走る筋肉。笑顔や鼻をすぼめる動作で使われます。ここのコリは小鼻を横に押し広げ、ニンニク鼻を強調します。
鼻筋(びきん)
鼻の付け根から鼻先にかけて走る縦の筋肉。ここが硬くなると鼻先の動きが制限され、鼻全体がのっぺりと見えやすくなります。
鼻周りは知らず知らずのうちにコリやすい

鼻やその周囲の筋肉は、意外とこりやすいパーツのひとつです。
笑ったり怒ったりといった表情を作るたびに動くため、気づかないうちに小さな緊張が積み重なりやすく、さらに無表情の時間が長いと血流が滞って筋肉が硬直しやすくなります。鼻や表情筋のこりは、むくみやたるみだけでなく、鼻の形や顔全体の印象にも影響を与えます。
まずはこの“こわばり”を解放し、筋肉をしなやかに保つことが、美しい顔立ちをつくる第一歩です。
鼻周りだけではなく「顔全体」を動かすことが大切

鼻の印象を整えるために鼻周りだけをほぐしたりストレッチする人も多いですが、実はそれだけでは不十分です。鼻周りの筋肉は頬筋、口輪筋、眼輪筋と密接につながっており、顔全体の動きの中でバランスよく働くことでしなやかさを保ちます。
そのため、鼻だけを単独でケアするのではなく、まずは顔全体の運動不足を解消することが重要。頬や目元、口元を大きく動かすことで血流とリンパの巡りが促進され、鼻周りも自然と柔らかさを取り戻します。
特に、表情を大きく使う「フェイスウォーミングアップ」は、鼻周りのストレッチ効果も兼ね備えています。これにより、固まっていた鼻の筋肉が解放され、横への広がりが落ち着き、立体的な鼻の印象を作りやすくなります。
「フェイスウォーミングアップ」で巡りを高める
まずは「フェイスウォーミングアップ」で顔全体をしっかりほぐし、まんべんなく動かすことで血行やリンパの流れを促進しましょう。顔全体を大きく動かすことで筋肉が柔らかくなり、鼻周りを含む細かいパーツのストレッチ効果も高まります。
フェイスウォーミングアップ
- ① 口をすぼめる
- 鼻から息を吸い、吐きながら口を「しゅ」の形にすぼめて前に突き出します。

- ② 鼻の下を伸ばす
- 鼻の下をのばして、口を「お」の形にします。

- ③ 顔を開く
- 目をぱっちりと開きながら、口を「うぁ」の形で顔全体を外に開きます。

- ④ 緩める
- 鼻から息を吸い、吐きながら顔全体を緩めます。

- ⑤ 繰り返し
- ①〜④を1セットとして、これを3〜5セット行います。

「フェイスストレッチ」で鼻筋スッキリ
次に、「フェイスストレッチ」で上唇鼻翼挙筋や鼻筋を意識的に伸ばすことで、鼻周辺のこわばりがリリースされ、鼻筋の通ったスッキリとした印象につながります。特に上唇鼻翼挙筋は鼻と頬をつなぐ重要な筋肉で、ここが柔らかくなると鼻周りの動きが滑らかになり、立体感のある顔立ちを作りやすくなります。
フェイスストレッチ
- ① 口の形と位置
- 左右の口角を寄せて口をすぼめてから、鼻の下を伸ばします。

- ② 目線
- ② 目線を斜め75度に上げ、顔を上下に伸ばしながら、5秒キープします。

- ③繰り返し
- ①〜②を1セットとして、これを3〜5セット行います。

「全体を動かして巡りを整える→鼻周りをピンポイントでストレッチする」という流れは、単に鼻の形を整えるだけでなく、顔全体のバランスを良くし、自然な立体感を引き出すためにもとても有効です。このトレーニングはニンニク鼻の改善だけでなく、ほうれい線やむくみの解消にも効果的です。
自分らしい鼻と表情を育てよう
鼻の形は人それぞれで、いわゆる「ニンニク鼻」も個性のひとつ。決して欠点ではありません。むしろ表情やその人らしさを豊かに見せる魅力のひとつです。
ただし、鼻周りの筋肉や表情のクセによって鼻が横に広がりやすくなったり、むくみやこわばりで立体感が失われてしまうことがあります。こうした変化は、日頃の筋肉の使い方や生活習慣から起こるケースも多く、ケア次第で印象を整えることができます。

「フェイスストレッチ」は鼻のわきの無駄なお肉をしっかり伸ばすようなイメージでやってみて!
表情筋研究家としてお伝えしたいのは、「形を変える」ではなく「筋肉のしなやかさを取り戻す」という視点。顔全体を動かし、鼻周りを柔らかくすることで、自然な立体感や血色感がよみがえり、自分らしい美しさが際立ってきます。
MYメソッドアカデミー

顔の学校「MYメソッドアカデミー」では、鼻周りを含めた表情筋ケアを基礎から学び、バランスの取れた理想の表情づくりをサポートしています。
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