間々田 佳子

「目元のシワ」は、年齢を重ねると多くの人が気にするパーツのひとつです。

目元は顔の中でも特に皮膚が薄く、さらに表情によって常に動かされるため、シワができやすいという特徴があります。

そのため「年齢とともに仕方ない」と思われがちですが、表情筋研究家の視点から見ると、目元のシワは“加齢だけの問題ではない”ことがわかります。

むしろ、日常生活の中での目の使い方や、無意識に繰り返される表情のクセが大きな要因になっているケースが非常に多いのです。

つまり、日々の習慣を見直し、筋肉の使い方を意識的に変えることで、目元のシワは予防・改善できる可能性があります

目元のシワとは?どんなタイプがある?

目元のシワには大きく分けて3つのタイプがあります。

乾燥ジワ(小ジワ)

水分不足や皮膚のバリア機能の低下によって生じる浅いシワ。特に季節の変わり目や乾燥した環境で目立ちやすいのが特徴です。

表情ジワ

笑ったり、目を細めたりといった動きで繰り返し同じ部分に負荷がかかることでできるシワ。特に目尻は表情ジワができやすい部位です。

たるみジワ

皮膚や筋肉の弾力が低下し、余った皮膚が折り重なってできるシワ。加齢や筋力の低下、むくみの放置などが関係します。

目元のシワはなぜできる?

加齢や乾燥は目元のシワの大きな原因のひとつです。

しかし、それだけではありません。意外に思われるかもしれませんが、実は“顔の使い方のクセ”がシワを作り出しているケースが非常に多いのです。
言い換えれば、年齢を重ねていても日常的な表情の使い方を変えることで、目元のシワは改善できる可能性があります。表情筋は何歳からでも鍛え直すことができる筋肉。だからこそ、シワを「年齢のせい」と決めつける前に、まずは顔の動かし方に目を向けてみましょう。

目尻を寄せるクセ

多くの方が無意識にやってしまうのが、「目尻を寄せる動き」です。笑うとき、目を細めるとき、目の周りの筋肉——特に眼輪筋の外側を寄せる動きが強いと、目尻に負担がかかり続け、やがてシワとして定着します。

目尻を「開いた」経験がない

意外かもしれませんが、目尻を自力で「開く」動きができていない方はとても多いです。試しに、鏡の前で指でそっと目尻を外側に広げてみてください。そのときに皮膚の色が変わる(血行が悪くなっている)場合は、目尻を開く筋肉をほとんど使っていない証拠です。

笑顔と目の動きのバランス

笑ったとき、頬の筋肉が上がるのは自然な動きですが、その際に眼輪筋が負けて目尻がギュッと寄ってしまうと、シワが深くなりやすくなります。本来は頬が上がっても目尻は柔らかく“開いたまま”を保てるのが理想です。

目元にシワができやすい人の特徴とその理由

笑うときに目尻が寄ってシワが深く刻まれる

笑顔はとても素敵ですが、笑ったときに目尻を寄せるクセが強いと、眼輪筋の外側に常に負荷がかかり、シワが固定化しやすくなります。

特に、頬の筋肉の引き上げに対して目尻を“開いたまま”保てない場合、ギュッと寄せる動きが繰り返されることで細かいシワが深いラインへと変わっていきます。

目の開閉に眉や額の力を多く使っている

本来まぶたの開閉は上眼瞼挙筋や眼輪筋で行う動きですが、眉や額で目を開けるクセがある人は、上まぶたの筋肉が使われずに衰えてしまいます。

その結果、まぶたの皮膚がたるみやすく、目の周りに余計なシワが出やすくなるのです。

長時間スマホやパソコンを見て瞬きが少ない

現代では多くの人が抱える習慣ですが、瞬きの回数が減ると眼輪筋の動きが制限され、血行不良や乾燥を引き起こします。

これにより目元の皮膚がハリを失い、シワが目立ちやすくなります。特に下まぶたは動かす機会が少なく、むくみやたるみと結びつきやすい部位です。

無表情で過ごす時間が長い

表情筋は使わないとすぐに動きが鈍くなり、筋肉が硬くこわばります。無表情の時間が長いと目の周りの筋肉が運動不足になり、血流やリンパの巡りも低下。

結果として、皮膚の柔軟性が失われ、目尻や目の下に細かいシワが定着しやすくなります。

乾燥肌、血行不良、むくみやすい

目元の皮膚は非常に薄く、皮脂腺も少ないため乾燥に弱いパーツです。乾燥肌や血行不良、むくみやすい体質は、目元の水分保持力や代謝を低下させ、小ジワやたるみの原因になります。

特に血行不良は酸素や栄養が届きにくくなるため、肌の修復力が下がり、シワの改善が遅れがちになります。

目元のシワは「年齢」だけではなく、こうした日常の筋肉の使い方や生活習慣が深く関わっています。逆にいえば、表情筋の正しい動かし方を覚え、血行や潤いを整えることで、何歳からでも改善は可能です。

目元のシワが表情筋トレーニングで解決できるワケ

目元のシワ改善に重要なのは、「寄せる」ばかりの動きをやめて「開く力」を育てること。そして目元全体の血流を良くして皮膚の回復力を引き出すことです。

眼輪筋をバランスよく鍛える

眼輪筋は目の周囲をぐるっと囲むドーナツ状の筋肉で、まばたきや目の開閉を担っています。この筋肉の外側ばかりを寄せて使っているとシワが刻まれるため、外側を「開く」トレーニングを取り入れることで、シワの予防・改善が期待できます。

血流とリンパの巡りを促進

目元は毛細血管が多く、血流の滞りがシワやクマの原因になります。表情筋をしっかり動かすと筋肉のポンプ作用で血流が促進され、肌細胞に栄養と酸素が届きやすくなり、ハリが戻ります。

頬と目の連動を整える

頬と目元は筋肉の連動が強いため、頬を上げるトレーニングと目尻を開くトレーニングを組み合わせることで、笑ったときのシワの入り方が変わってきます。頬が上がっても目尻が寄らない“若々しい笑顔”をつくることができます。

「目尻のVトレ」で目元に新感覚を

「目尻のVトレ」は、目尻にシワを寄せずに笑顔を作ることで、新しい筋肉の使い方を身につけるためのトレーニングです。

大切なのは、これはあくまでも“練習”であって、目元にくしゃっとシワが入る笑い方が「間違い」や「悪い」という意味ではないということ。自然に出る笑顔はその人らしさであり、大きな魅力です。

このトレーニングでは、意識的に目尻にシワを寄せないようにしながら頬や口角を引き上げる動きを繰り返します。こうした“あえて違う動かし方”をすることで、表情筋が新しい刺激を受け、シワが固定されにくい柔らかな目元へと変わっていきます。

目尻のVトレ

① OKサイン
上の歯が8本見えるように口角を上げて、にっこりと微笑みます。指で「OKサイン」のような形をつくり、目尻に軽く当てます。
② シワを開く
親指と人差し指で、目尻の笑いジワを押し開き、5秒キープします。
③ 口角アップ
口角を上げたまま、目尻から手を外し、5秒キープします。
④ 繰り返し
① 〜③ を1セットとして、これを3〜5セット行います。

表情筋トレーニングで根本的なシワ対策を

今はさまざまなケア方法があり、シワを目立たなくする美容法や一時的に消す手段も豊富にあります。しかし、たとえその場でシワがなくなったとしても、「シワが入る顔の使い方」が変わっていなければ、時間とともにまた同じ場所にシワは戻ってきます。

だからこそ大切なのが、表情筋そのものを正しく動かす習慣を身につけることです。毎日の小さなトレーニングを積み重ねることで、筋肉の使い方そのものが変わり、シワが入りにくい柔軟な目元が“自分のもの”になります。これは外側からのケアでは得られない、根本的な改善のためのアプローチなのです。

加齢ではなく習慣がカギ! 今日から変わる目元の未来

目元のシワは「年齢だから仕方ない」と思われがちですが、実は多くの場合、日々の顔の使い方のクセが原因です。洋服も適当に置いておけばシワが残り、きちんと畳んだりハンガーにかければシワがつきにくいのと同じで、筋肉の正しい動かし方を覚えれば、目元の印象は確実に変わります。

大切なのは“年齢”ではなく“使い方”。これがシワ対策の最大のポイントです!

もちろん、美容法や一時的にシワを目立たなくするケアを取り入れるのも選択肢のひとつです。でも、表情筋トレーニングでシワ対策をすることの大きな価値は、「自分の力で顔を変えられる」という実感と自信が得られること。これは、未来の表情を自分でデザインできるという可能性につながります。

MYメソッドアカデミー

顔の学校 「MYメソッドアカデミー」では、目元を含めた表情筋の正しい動かし方を基礎から学び、柔らかくしなやかな表情を育てるレッスンを提供しています。

年齢に関係なく、自分の筋肉を整えることで未来の顔は変えられます。一緒に“シワの入りにくい目元”を育てていきましょう。

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