
顔の印象を大きく左右する「頬」。その頬が下がってくると、顔全体が疲れて見えたり、年齢よりも老けた印象を与えてしまいます。
頬のたるみは単なる加齢現象ではなく、日常の顔の使い方や筋肉のバランスの崩れが大きく関係しています。
表情筋研究家として注目したいのは、頬をどう「動かすか」という意識。
今回は、頬のたるみが起こる原因や特徴、そして表情筋の正しい使い方によって改善していくためのポイントを、わかりやすく解説していきます。
頬のたるみとは?

頬のたるみとは、顔の中でも「頬の中央から下」にかけて、皮膚や筋肉が重力に負けて下垂した状態を指します。頬がたるむと、顔全体が間延びした印象になり、ほうれい線やマリオネットラインも強調されやすくなります。
この「たるみ」という現象は、単なる加齢だけではなく、筋肉の使い方や日常のクセによっても大きく左右されます。表情筋研究家として特に注目したいのは、「どの筋肉を使って顔を動かしているか」という点。顔の下半分ばかりを動かすクセがあると、頬の位置はどんどん下に引っ張られてしまうのです。
なぜ頬がたるむのか?
頬のたるみの主な原因は以下の通りです。
表情筋の衰え
頬の位置を支えているのは、皮膚や脂肪ではなく、内側にある筋肉です。特に「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」と呼ばれる頬を斜め上に引き上げる筋肉が使われないと、頬は重力に逆らえなくなり、下に落ちてしまいます。
下方向の筋肉の使いすぎ
口角下制筋や広頚筋など、口元からあごにかけて“下方向に引っ張る筋肉”を使う癖がある人は、顔の下半分が重くなりやすく、頬がたるむリスクが高くなります。特に「への字口」や「無表情」が多い人は、この影響を受けやすい傾向があります。
皮膚や脂肪のゆるみ
加齢によりコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚の弾力が失われ、頬の脂肪を支えられなくなります。これも重力による下垂を助長する要因です。
顔の使い方のクセ
片側だけで噛む、笑うときに口だけで笑う、表情が乏しいなど、日常の習慣が筋肉のバランスを崩し、たるみを引き起こします。
頬がたるみやすい人の特徴
無表情でいる時間が長い

筋肉は動かしてこそ血流が促進され、ハリが保たれます。無表情の時間が多いと頬の筋肉が運動不足になり、たるみやすくなります。
下方向に力を入れる癖がある

食いしばりやあごを引いて笑うクセがある人は、頬が上がりにくく、顔全体が下方向に引っ張られます。
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下を向いた姿勢は顔の下半分に重力をかけ続けるため、頬が下がりやすくなります。
口元の力みが強い

口周りの筋肉が硬くなると、頬の動きが制限され、自然なリフトアップが難しくなります。
姿勢が悪い

猫背や前傾姿勢は頭の重さが前にかかり、顔全体を下に引っ張る力が強まります。首や肩の緊張も頬のたるみに直結するため、正しい姿勢を保つことは重要です。
解決のカギは「逆三角形を意識した顔の使い方」
頬のたるみを改善するために大切なのは、単に鍛えることではなく、「顔をどう動かすか」という意識そのものを変えることです。ポイントは“逆三角形”をイメージした使い方。
口元やあごを引くように動かすのではなく、頬の位置を高く保ち、上へと引き上げる動きを意識することで、顔の下半分にかかる重さを減らし、シャープなフェイスラインを生み出すことができます。

特に注目したいのが大頬骨筋(だいきょうこつきん)。頬骨から口角に向かって斜めに走るこの筋肉は、笑顔や頬の引き上げの主役です。ここを意識して鍛えることで、頬全体が“上向きの位置”に安定しやすくなり、たるみの改善だけでなく、明るく若々しい印象を作り出すことができます。
“顔を逆三角形で使う”という意識は、頬のたるみ対策の基本であり、表情の美しさを育てる第一歩なのです。
大頬骨筋の構造と役割
大頬骨筋は、頬のリフトアップを担う最重要の表情筋のひとつです。解剖学的には、頬骨(きょうこつ)からスタートし、口角の外側に向かって斜め下に走行しています。笑顔を作るときに最初に働く“スタートスイッチ”のような筋肉で、頬全体を上に持ち上げる役割を担っています。
この筋肉がしっかり使えると、頬の中央から上に向かって「逆三角形」の美しいフェイスラインが作られます。一方で、大頬骨筋が衰えると頬が下がり、ほうれい線やマリオネットラインが目立ちやすくなるため、年齢を重ねても若々しい印象を保つには非常に重要な部位です。
また、大頬骨筋は目元や口角の動きとも連動しており、ここを意識的に鍛えることで、自然で明るい笑顔を作りやすくなります。単なる“リフトアップ筋”ではなく、顔全体の印象を左右する表情デザインの中心的な筋肉と言えるでしょう。
「頬のVトレ」で大頬骨筋を育てよう
- ① 笑顔
- 目を大きく開き、上の歯を8本見せて笑います。

- ② 指で押し上げ
- 親指と人差し指を使い、エラの下から頬のお肉を下から持ち上げて、5秒キープします。

- ③ 手放し
- 手を外して、さらに5秒キープします。

- ④ 繰り返し
- ①〜③を1セットとして、これを3〜5セット行います。

姿勢への意識も忘れずに
日々の顔の使い方や姿勢の積み重ねが、将来の顔を作ります。特にあごが前に出たり、姿勢が崩れていると、顔全体に“下方向の力”がかかりやすくなり、頬を上に持ち上げる動きが難しくなります。だからこそ、まずは姿勢を整え、体から顔を整える意識を持つことが重要です。
顔の筋肉は鍛えるだけでなく、正しいポジションで動かすことが大切。まずは体と顔の軸を整え、上に向かう力を自然に働かせることで、頬の位置は驚くほど変わっていきます。

未来の顔は「今の使い方」で変えられる
頬のたるみは、決して「年齢のサイン」だけではありません。日々の表情や姿勢、顔の使い方がそのまま未来の輪郭をつくっています。多くの方が「むくんでいるから痩せなければ」と考えがちですが、実はダイエットよりも大切なのは“顔をどう動かすか”という意識です。

頬のたるみは“年齢のサイン”ではなく“使い方のサイン”なんです!
特に、大頬骨筋をしっかり意識して上方向に力を働かせるだけで、頬の位置は引き上がり、フェイスラインがすっきりして若々しい印象が蘇ります。これは一瞬の意識の切り替えで始められる、誰にでもできるアンチエイジング。何歳からでも、遅すぎることはありません。
表情筋は年齢に関係なく応えてくれる筋肉です。正しく鍛え、正しく使えば、頬は再び上を向き、顔全体にハリと立体感が戻ってきます。
MYメソッドアカデミー

顔の学校「MYメソッドアカデミー」では、こうした“顔の上げ方”を基礎から丁寧に学び、日常の中で自然にできるようになるトレーニングを提供しています。
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