間々田 佳子

疲れ顔「最近、疲れてる?」そう言われた瞬間、実際には疲れていなくても、自分の顔に自信が持てなくなる。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

“疲れ顔”は、単に体が疲れて見えるだけでなく、

  • 表情が暗く見える
  • 年齢より老けて見える
  • 話しかけにくそうに見える
  • 気分まで沈んで見られる

など、印象面で多くの損を招きます。

そして厄介なのは、本当に疲れているときだけでなく、疲れていないのに疲れて見えるケースが非常に多いという点です。

では、なぜ“疲れていないのに疲れ顔に見える”のでしょうか。実はその根本には、表情筋の運動不足が大きく関係しています。
本コラムでは、表情筋研究家の視点から「疲れ顔が生まれる仕組み」をわかりやすく解説しながら、根本改善につながる“頬筋・大頬骨筋”の鍛え方まで体系的にお伝えします。

疲れ顔とはどんな状態?

疲れ顔とは、顔全体が本来の位置や動きから下がり、表情に元気やハリがなく見える状態を指します。

具体的には、

  • 頬が下がっている
  • 口角が下がっている
  • まぶたや目の表情が落ちて見える
  • ほうれい線が濃く見える
  • 無表情に近い
  • 目のまわりや頬の動きが乏しい

といった特徴があると「疲れている」といった印象を与えやすくなります。

これらは単なる「体の疲労」ではなく、顔の筋肉の動きが鈍っている=表情筋の運動不足によって起こることが多いのです。

疲れ顔に見える具体的な原因

疲れ顔にはいくつかの典型的な原因がありますが、表情筋研究家として特に重要視するのは次の3つです。

1. 表情筋の運動不足

表情筋は「動かしていないと衰える」筋肉の代表です。そして衰えた表情筋は、以下のような変化を引き起こします。

  • 顔全体が重力に負け、下方向に落ちる
  • まぶたが開きにくくなり、眠そうな印象に
  • 目の下・頬のハリが低下
  • 表情が薄くなり、無気力に見える

特に、頬を引き上げる「大頬骨筋」「頬筋」が使われないまま固まると、顔の上半分から一気に“疲れ顔ライン”が形成されます。

2. 頬が下がっている・口角が下がっている

頬が下がると、

  • ほうれい線が深く見える
  • 口角が引き下げられる
  • フェイスラインがぼやける
  • 全体の印象が“沈む”

というように、疲れ顔の決定打となる変化が起こります。頬の位置は、その人の「元気さ」「若々しさ」に直結します。頬が上がっているだけで、疲れ顔とは無縁になります。

3. 笑い方がわからない(表情の使い方のクセ)

表情筋は使い方が偏ると、「笑っているのに疲れて見える」という矛盾した状態になる場合があります。

例えば、

  • 目元は笑っていないのに口だけ動く
  • 口元だけで笑うクセがある
  • 口角が横方向に引かれて頬が縦に上がっていない

これは「大頬骨筋」を中心とした頬や口周りの筋肉が正しく使われていないサインです。
大頬骨筋は“本当に元気に見える笑顔”を作る筋肉。ここが使えていないと、笑顔なのに疲れて見えることすらあります。

脱・疲れ顔の鍵を握る大頬骨筋と頬筋

疲れ顔を根本から解消するために欠かせないのが、大頬骨筋(だいきょうこつきん)と頬筋(きょうきん)という2つの筋肉です。

顔の中でも“元気に見える印象”を決定づける中心的な役割を持ち、この2つがしっかり働くかどうかで、表情の明るさは大きく変わります。

◎大頬骨筋

大頬骨筋は、頬骨の外側から、口角の外側部分へ向かって伸びる筋肉です。頬のボリュームを上方へ持ち上げる役割を担っています。
自然な笑顔・元気さ・若々しさに欠かせない“表情の主役”です。

◎頬筋

上顎骨(外側)から口角方向へ向かう広く薄い板状の筋肉で、口の外側・鼻の横・頬の内側を支える“土台”のような存在です。
ここが働くと“目の下〜頬上部”にハリが出て、顔の中心が一気に明るくなります。

この2つが正しく使えるようになると、

  • 顔全体の重心が下から上へ移動する
  • 表情が明るく見え、疲れ顔が消える
  • ほうれい線や影が薄くなる
  • 笑顔が自然で魅力的になる

など、表情全体が大きく変化します。

そして、この2つの筋肉がしっかり機能している顔には、次のような特徴があります。

  • 頬がキュッと上がり、顔全体が引き締まって見える
  • 目元が明るく見え、疲労感が出にくい
  • 口角が自然に上がり、いきいきとした雰囲気になる
  • 表情にハリが生まれ、若々しい印象が戻る

疲れ顔に悩む方にとって、大頬骨筋と頬筋を鍛えることは、まさに脱・疲れ顔の最短ルートです。

なぜこの2つが衰えると疲れ顔に見えるのか?

理由は非常にシンプルです。

頬の筋肉が衰える → 頬が下がる → 顔の影が増える → 疲れて見える

これが疲れ顔のメカニズムです。

頬が高い位置にある顔は、光を上方向に反射するため、明るく若々しく見えます。
しかし頬が落ちると、光が入らない部分が増え、顔全体が暗く影っぽくなってしまいます。

つまり、 “疲れ顔”とは表情が疲れているのではなく、影が落ちている顔と言い換えることもできます。
影を消すための最も効果的な方法は、スキンケアでもマッサージでもなく、頬の位置を引き上げる筋肉をしっかり動かすことです。

「ウーニートレ」で疲れ顔を撃退

このトレーニングでは、頬筋や大頬骨筋をしっかり動かしていきます。

① 口をすぼめる
口を「う」の形にすぼめます。
② にっこり
上の歯が8本見えるように口を「に」 の形にして、にっこり微笑みます。
③ 繰り返し
①〜②を、10回繰り返します。
④ セットを繰り返す
③を1セットとして、これを2〜4セット行います。

疲れ顔にカツを入れるように、目尻と口角を近づけることがポイントです。
口先を動かすのではなく、頬からしっかり動かすことを意識しましょう。

表情から心を作る —— 顔が変わると、心が後からついてくる

心理学でも知られているように、表情は心の結果であると同時に、心の状態をつくる“入力”にもなります。
疲れている時に「疲れた顔」をしていると、脳がさらに“疲れているモード”を強化し、気持ちまで重くなりやすくなります。

反対に、顔を先に“元気な方向”へ動かしてあげると、気持ちが後から整ってくる。これは表情筋を扱う現場では非常によく見られる現象です。
頬が上がるだけで脳はポジティブに反応し、呼吸も姿勢も変わり、気持ちの切り替えが起こりやすくなります。

つまり、心を立て直したい時ほど、「表情を先に整える」ことに意味があるのです。

表情で損をしないために

疲れていないのに疲れて見える…これは第一印象として最も損をしやすい状態です。

  • 無愛想に見える
  • 不機嫌に見える
  • 自信がなさそうに見える
  • 優しさが伝わらない

こうした誤解は、内面ではなく、単に“表情筋の運動不足”によって起きているケースが非常に多いのです。

だからこそ、日頃から表情筋を鍛えておくことが重要です。
日頃から表情筋を鍛えていると、

  • 頬がスッと自然に上がる
  • 笑顔が瞬時に作れる
  • TPOに合った表情を選べるようになる
  • 第一印象の損を避けられる
  • 性格ではなく“表情の問題”だった部分が改善する

いわゆる「無愛想に見える人」や「疲れ顔と言われ続けた人」のほとんどは、性格の問題でも、コミュニケーション能力の問題でもありません。使われていなかった表情筋が動き、頬が上がることで印象は大きく変えられる。

表情は“自分でつくっていける”もの。

これが表情筋研究家として、多くの方を見て確信していることです。

疲れた顔と心は、表情筋を鍛えることで変えられる

疲れて見える顔は、年齢のせいでも、性格のせいでもありません。多くの場合は、ただ“表情筋が動いていない”というだけのこと。
頬筋や大頬骨筋が使われないまま固まってしまうと、実際の疲れとは関係なく、顔には影が増え、気づかないうちに“疲れて見える表情”が形として定着していきます。

しかし、これは裏を返せば、筋肉を動かせば変えられる表情だということです。

疲れ顔は、疲れよりも“表情筋のおサボり”が原因のことが多いんです

表情筋は、鍛えるほどに応えてくれる素直な筋肉です。
頬が上がれば、顔の印象は一瞬で明るくなり、影が消え、疲れ顔の印象は驚くほど緩和されます。そして何より、頬の動きは心の動きにも直結します。

疲れているときこそ、頬を上げる。笑顔ではない日こそ、筋肉を動かしてみる。表情が上向くと、呼吸が変わり、姿勢が変わり、気持ちまで自然と上向いていきます。

“顔が変わると、心も変わる”
これは数多くの受講生の変化を見てきたからこそ、強い確信を持って言えることです。そして嬉しいことに、疲れ顔の改善には時間も費用も必要ありません。

1日の中で数十秒のトレーニングでも、表情筋は確実に目覚めていきます。小さな積み重ねが、表情の“癖”を変え、印象を塗り替えていきます。

MYメソッドアカデミー

もっと詳しく知りたい、正しい動きを習得したい、自分の頬筋をしっかり動かせるようになりたい。そう感じた方は、ぜひ 顔の学校 MYメソッドアカデミーへお越しください。顔の使い方には理論があり、手順があります。

ただ頬を上げるのではなく、どこを緩め、どこを使い、どう動かせば疲れ顔を根本から変えられるのか。そのすべてを体系的に学ぶことができます。疲れ顔から抜け出したい方へ。頬を上げれば、表情も心も、あなた自身の未来も上がっていきます。

あなたの表情が持つ“本来の力”を、一緒に引き出していきましょう。

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