
年齢を重ねると気になる「頬のたるみ」が気になりますよね。
ふと鏡を見たときに、以前より頬が下がって見える、ほうれい線が深くなったと感じることはありませんか?
頬のたるみには、脂肪の下垂や筋肉の衰えなど、さまざまな原因が関係しています。
また、たるみの種類によって見え方や対策も異なります。
この記事では、頬のたるみの種類や原因を詳しく解説し、改善に役立つトレーニング方法も紹介します。
正しい知識と習慣で、若々しいフェイスラインを目指しましょう。
頬のたるみは3種類に分かれる

まずは頬のたるみについて理解していきましょう。
頬のたるみと一重にいっても、3つの種類があるとご存じでしょうか?
以下でそれぞれのたるみについて解説します。
下垂型たるみ
頬のたるみの一つは、脂肪が下に垂れる「下垂型たるみ」という、年を取るにつれて頬の肉が重力で下がってくる状態です。
歳をとると、頬の脂肪は場所によって減ったり残ったりします。
例えば、頬骨の周りは脂肪が減ってへこみ、頬の下の方は脂肪が残って下に垂れます。
このため、若い時にはなかった頬のラインの崩れが起き、顔の見た目が変わってしまうのです。
ほうれい線
頬のたるみの二つ目は、鼻の脇から口角へ伸びる「ほうれい線型たるみ」という、年齢とともに深くなる溝です。
このたるみは、頬の脂肪が下がるだけでなく、口周りの筋肉の衰えが原因で起こります。
例えば、笑顔を作る筋肉が弱まると頬の重みを支えられなくなり、さらに肌の乾燥も加わってほうれい線が目立ちます。
このため、若い頃には目立たなかった線が刻まれ、顔全体が老けて見えるようになるのです。
マリオネットライン
頬のたるみの三つ目は、口角から顎に向かって伸びる「マリオネットライン型たるみ」という、人形のような表情を作り出す線です。
このたるみは、頬の脂肪が下方へ移動し、口を横にひいて表情を作ることで形成されます。
例えば、表情を支える頬や顎の筋肉が衰えると、顔の下部の皮膚がたるみ、口角が下がった状態が定着します。
さらに、加齢による皮膚の弾力低下、表情の癖によってこの溝が深くなります。
このため、無表情でも悲しそうに見えたり、実際の年齢より老けて見えたりする原因となるのです。
頬がたるむ原因は?

頬がたるむ原因は、主に5つがあります。
- 加齢
- 生活習慣
- 環境要因
- 脂肪
- 筋肉の衰え
それぞれの原因を理解することで、対策を検討できます。
以下では、それぞれの原因でたるみが起こる仕組みについて解説します。
加齢
頬がたるむ原因の一つは、加齢に伴うコラーゲン減少による肌の弾力低下です。
20代をピークにコラーゲンの生成量は徐々に減少し始め、30代以降になると肌の支持構造が弱まります。
具体的には、皮膚の真皮層に存在するコラーゲンとエラスチンが肌の弾力性と柔軟性を維持していますが、年齢とともに線維芽細胞の働きが鈍り、これらの成分の新陳代謝が遅くなります。
その結果、頬の皮膚は重力に抗えなくなり、下方へのたるみが目立つようになるのです。
生活習慣
頬がたるむ原因として注目すべきは、現代人の生活習慣による表情筋の衰えと血行不良です。
スマートフォンの長時間使用や猫背姿勢は、首や顔の筋肉に負担をかけ、表情筋の機能低下を引き起こします。
具体的には、下向きの姿勢が続くと顔の筋肉が重力方向に引っ張られ、頬のたるみを加速させるのです。
また、睡眠不足や偏った食生活、ストレスは肌のターンオーバーを乱し、コラーゲン生成を妨げます。
例えば、慢性的な睡眠不足は成長ホルモンの分泌を減少させ、肌の修復機能を低下させます。
さらに、食いしばりや歯ぎしりの癖がある人は、表情筋がこり固まりやすく、顔のむくみを招き、たるみが目立ちやすくなります。
環境要因
頬がたるむ環境要因として重要なのは紫外線によるコラーゲン繊維の損傷です。
紫外線は肌の真皮層に浸透し、コラーゲンやエラスチンを分解する酵素の活性を高めます。
日本皮膚科学会の調査によれば、肌の光老化の約80%は日常生活での紫外線によるもので、屋外活動の少ない人でも影響を受けます。
また、乾燥環境も肌のバリア機能を弱め、水分保持能力を低下させることでたるみを促進します。
さらに、大気汚染物質に含まれる微粒子が肌に付着すると、酸化ストレスを引き起こし、コラーゲン生成を妨げます。
脂肪
頬の脂肪が多いと、たるみの原因になります。
脂肪が増えると、その重みで表情筋や支持靭帯が支えきれず、垂れ下がってしまうからです。
特に運動習慣がなく、脂っこい食事を好む人は、頬に脂肪が付きやすく、たるみが目立ちます。
体重増加とともに頬のたるみを感じる場合は、脂肪の蓄積が原因の可能性が高いでしょう。
筋肉の衰え
頬の筋肉が衰えると、たるみが目立ちやすくなります。
表情筋が弱ると、皮膚や脂肪を支えきれず、下がってしまうからです。
特にマスク生活の影響で表情を動かす機会が減った方や、リモートワークで無表情の時間が長い方は要注意です。
実際、日本人は日常生活で表情筋の20〜30%しか使っていないとされ、意識的に動かさなければどんどん衰えてしまいます。
頬のたるみを改善するなら「大頬骨筋」が大切

頬のたるみが気になるなら、「大頬骨筋」の衰えが原因かもしれません。
大頬骨筋は口角からこめかみに伸びる筋肉で、頬を引き上げる重要な役割を持っています。
この筋肉が弱ると、口角が下がり、老けた印象を与えやすくなります。
また、大頬骨筋の周りには「小頬骨筋」「頬筋」「頬筋」などがあり、それぞれ異なる働きをしています。
- 小頬骨筋……口元を斜めに引き上げる筋肉。頬のこわばりをなくして自然な笑顔をつくる
- 頬筋……頬を膨らませたり、凹ませたりするときに使う筋肉
頬のたるみを改善するには、それぞれの筋肉を鍛えることが有効的です。
大頬骨筋の衰えを簡単にチェックする方法
大頬骨筋の衰えは、簡単にセルフチェックできます。
鏡の前で「せ」と発音したときに、頬の一番高い部分がしっかり上がるかを確認しましょう。
これは、大頬骨筋が正常に働いているかを判断する方法です。
もし頬があまり上がらない場合、筋肉が衰え始めている可能性があります。
特に、口角が下がったまま動かしづらいと感じる場合は要注意です。
頬のたるみを改善する筋トレ方法

頬のたるみを改善するには、顔のトレーニングを行いましょう。
適切に行えば、たるみが改善していきます。
以下では5つのトレーニング方法を紹介します。
ぜひ実践してみてください。
大頬骨筋と頬筋を鍛える「ウーニー体操」
「ウーニー体操」は、大頬骨筋と頬筋を鍛える簡単なトレーニングです。
これらの筋肉が衰えると頬がたるみ、老けた印象になりがちですが、ウーニー体操を続けることで頬を引き締めることができます。
方法は簡単で、目を大きく開きまず、「ウー」と口をすぼめます。
次に「ニー」と口角を上げ上の歯を8本見せながら頬を持ち上げます。
この動作を繰り返します。
顔を鏡で見ながら左右均等に動いているか確認しながら行ってください。
1日1分、1週間続けてみましょう。
大頬骨筋を鍛える「Vトレ」
「Vトレ」は、大頬骨筋を鍛えて頬のたるみを防ぐトレーニングです。
大頬骨筋は口角からこめかみに向かってVの形をしており、意識的に動かすことで顔が引き締まります。
まず、目を大きく開き、上の歯を8本見せながら口角を持ち上げて笑います。
次に、親指と人差し指で頬を支えながら上へ引き上げ、その状態を5秒キープします。
さらに、手を外し、5秒キープ。頬が下がらないように気をつけてください。
3~5回繰り返すことで、スッキリしたフェイスラインを目指しましょう。
頬に心地よい疲れがあれば効いている証拠です。
頬筋と口輪筋を鍛える「ウートレスライド」
「ウートレスライド」は、頬筋と口輪筋を鍛え、口周りのたるみを防ぐ効果的な方法です。
これらの筋肉が衰えると、頬の脂肪を支えきれず、ブルドッグのようなたるみが目立ちます。
改善には、まず口を「ウー」の形にすぼめ、唇を前に突き出す動作が有効です。
次に、そのまま口を右に動かして5秒キープし、左も同様に行います。
左右交互に10回動かし、頬筋と口輪筋がしっかり働いているのを感じましょう。
マスクをしたままでも手軽にできるので、日常に取り入れてみてください。
頬筋と口輪筋を鍛える「ぴよぴよアップ」
「ぴよぴよアップ」は、頬筋と口輪筋を鍛え、顔のたるみやむくみを解消するトレーニングです。
これらの筋肉が衰えると口角が下がり、老けた印象になりがちですが、「ぴよぴよアップ」を続けることでリフトアップ効果が期待できます。
まず、左右の頬を寄せて「ひよこ口」を作り、しっかり頬を使いましょう。
そのまま「ぴよぴよ〜」と言いながら唇を動かし、10秒間キープ。
さらに、手を羽ばたかせるようにエアプッシュを加えると、腹筋も鍛えられ、より効果的です。
ほうれい線のもたつきを解消する「頬サークル」
「頬サークル」は、ほうれい線のもたつきを解消する表情筋トレーニングです。
頬の筋肉を意識的に動かすことで、たるみを引き締め、若々しい印象を保てます。
額や眉毛を動かさず、頬だけをしっかり使うのがポイントです。
方法は簡単で、まず左右の頬の一番高い部分に軽く人差し指を当てます。
その位置を意識しながら、頬の筋肉を使って円を描くように回しましょう。
正しく動かせば、ほうれい線周りが引き締まり、もたつきがすっきりします。
頬のたるみを改善するコアフェイストレーニング®

頬のたるみは、加齢や生活習慣、筋肉の衰えなどさまざまな要因で起こります。
しかし、適切なトレーニングを取り入れることで、表情筋を鍛え、引き締まったフェイスラインを取り戻すことが可能です。
顔の学校では、コアフェイストレーニング®を通じて、これらの悩みを改善へ導きます。
レッスン方法は以下の3つです。
- 個別レッスン
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