間々田 佳子

「もっと目を大きく見せたい」
「開いているつもりなのに写真だと小さく見える」
「昔より目が重く、ぼんやりして見える」

こうしたお悩みは年代を問わず非常に多く、目元に自信がないと、笑顔も気持ちもどこか曇りがちになります。

ところが、この“目を大きくしたい”という願望に対して、世の中にはさまざまな情報があふれている一方で、「目の筋肉の使い方」に焦点を当てた本質的な解説はあまりありません。

目が小さく見えるのは、骨格や遺伝だけではありません。
むしろ、表情筋の使い方・癖・運動不足によって後天的に小さく見えている人が圧倒的に多いのです。

本コラムでは、目が小さく見える原因や自分の目力を最大まで引き出す方法を、表情筋研究家としての視点から解説していきます。

目が小さくなる原因とは?

目の大きさは遺伝だけで決まるものではなく、日常の筋肉の使い方によって大きく左右されます。
実は、目が小さく見える原因の多くは“筋肉の働きの変化”にあります。

以下に代表的な原因を挙げます。

1. 上眼瞼挙筋の働きが弱くなっている

眉間のシワ

上まぶたを直接引き上げる筋肉が 上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん) です。この筋肉の機能が低下すると、まぶたの位置がわずかに下がり、目そのものが小さく見える状態が生まれます。

上眼瞼挙筋が弱っていたり、正しく使えていなかったりすると、次のような状態になりやすいです。

  • まぶたが重い
  • まばたきが浅くなる
  • 写真で眠そうに見える
  • 目がしっかり開ききらない

これらはすべて、上眼瞼挙筋の機能低下による“サイン”と考えられます。

2. 眉や額で目を開けてしまうクセ

上眼瞼挙筋が十分に働かないと、身体は代償として 前頭筋(眉を上げる筋肉) を使って無理に目を開こうとします。

その結果、

  • 眉が常に上がった状態
  • 額にシワが寄る
  • 一見ぱっちりでも“不自然な開き方”
  • 実際は目そのものが開いていない

という状態が起こります。つまり、“目ではなく眉で開いている”状態。本来の目力とはほど遠い表情になってしまいます。

3. 目元のむくみ・脂肪の滞り

眼輪筋が十分に使われていないと、血流やリンパの流れが滞り、

  • むくみ
  • たるみ
  • まぶたの重み

といった状態が続きます。むくんだまぶたは上がりにくくなるため、慢性的に“目が小さく見える”状態を強化してしまいます。

4. 眼精疲労・スマホ生活によるまぶたの機能低下

現代人に最も多い原因といえるのが、スマホ・PCの長時間使用です。

  • まばたきが減る
  • 目を細めるクセがつく
  • まぶたが下がりやすくなる

これらが積み重なると、日常的に “目を小さく使うクセ” が固定化されてしまいます。

5. 筋肉の使い方の偏り

筋肉の使い方のクセによって、

  • 片目だけ小さく見える
  • 笑うと片側だけ細くなる
  • 目の開きに左右差がある

といった現象が起こります。
これは“骨格の問題”ではなく、表情筋の使い方に偏りがあるために生じるケースが多いです。

6. 姿勢が悪い(猫背・巻き肩・うつむき姿勢)

意外と見落とされがちですが、姿勢の悪さも目を小さく見せる大きな原因のひとつです。

  • 猫背
  • 巻き肩
  • 首が前に出ている
  • うつむき姿勢(スマホ首)

こうした前傾姿勢になると、頭の重さが前方に移動して、上眼瞼挙筋が十分に使えず、目が開きにくくなります。

姿勢の悪さが続くと、
「目を開ける筋肉がサボる」 → 「目が小さく見える」
という固定パターンになりやすいのです。

目を大きくする本質は「上眼瞼挙筋を正しく使う」こと

美容目的で「目を大きく見せたい」と考えると、メイクやまつ毛のカールばかりに意識が向きがちですが、根本から目を大きく見せるには、まぶたを引き上げる筋肉=上眼瞼挙筋の正しい働きが欠かせません。この上眼瞼挙筋こそが、“目を大きく見せる主役”と言っても過言ではありません。

上眼瞼挙筋は、眼球のすぐ上に位置し、まぶたの上部にある瞼板(けんばん)へと直接つながり、まぶたの開閉そのものをコントロールする、という構造を持つ筋肉です。

特徴的なのは、まぶたを“前へ押し上げる”のではなく、瞼板を“後方へ引き上げる”ように動かす点。
まぶたはヒンジのように縦にパカッと開くのではなく、上眼瞼挙筋が後ろ方向(頭側)へ引くことで、まぶたのカーブが持ち上がり、目が開きやすくなる仕組みになっています。

そのため
まぶたを引き上げる力=目の開き方・黒目の見え方を決定する
極めて重要な筋肉と言えます。そしてこの筋肉は、使わなければ確実に機能が低下します。

だからこそ、年齢が若くても、筋肉の使い方が悪いだけで目が重く、小さく見えてしまうことが普通に起こります。

上眼瞼挙筋を鍛えるとなぜ目力が上がるのか?

上眼瞼挙筋がしっかり働くと、

  • まぶたが軽く開く
  • 黒目がしっかり見える(瞳孔の露出が増える)
  • 白目の見える範囲が増える
  • 視界が広がる
  • 目が“前に出る”ように見える

といった変化が起こります。

つまり、目力とは単なる“目の大きさ”ではなく、眼瞼挙筋がつくり出す「黒目の露出量」「まぶたの引き上がり具合」こそが、目の印象を決めているのです。

また、上眼瞼挙筋が働くと、連動して眼輪筋の血流が良くなり、

  • まぶたのむくみ改善
  • たるみ軽減
  • 目元がすっきり見える

など“見た目全体の目力アップ”につながります。

無理に見開けばいいわけではない!自然な目の魅力とは?

目を大きく見せたいからといって、眉や額に力を入れて無理に見開くと、どうしても不自然な表情になってしまいます。
これは、上眼瞼挙筋ではなく 前頭筋(眉や額の筋肉) を代わりに使い、“目ではなく眉で開いている状態” になっているためです。

本来の意味での「自然な目力」とは、決して無理に目を大きくすることではなく、

  • 上眼瞼挙筋が自然に、正しい方向へ働いていること
  • 額や眉に余計な緊張がなく、まぶたが軽やかに動いていること
  • その人の目が本来持っている開き方が、無理なく引き出されていること

この3つがそろったときに生まれます。

目の魅力は“大きさの競争”ではなく、筋肉が正しく働いたときに生まれる自然で軽やかな開き方にあります。
それが、その人らしい目力を最も美しく見せてくれるのです。

「目の大きさ=美しい」ではない

ここで強調したいのは、目の大きさそのものが美しさを決めているわけではないということです。小さめの目も、涼しげな目も、シャープな目も、すべてがその人の個性。

表情筋研究家として多くの顔を見てきて実感しているのは、本当に印象を左右しているのは「サイズ」ではなく、目の開き方や、まぶたの動きが生み出す“表情そのもの”だということです。

特に魅力に影響しているのは、

  • まぶたが自然に開いているか
  • 目元の筋肉がしなやかに動いているか
  • 額や眉の力みに頼らず、軽やかに開けているか
  • 目元の血色や、視線の明るさがにじみ出ているか
  • 表情全体が前向きに見えるか

こうした“動きと雰囲気”の部分です。

だからこそ、無理に目を大きく見せる必要はありません。
大切なのは その人が本来持っている目の魅力を正しく引き出すこと。

そしてそのための鍵が、上眼瞼挙筋を正しく使うことです。

この筋肉が自然に働き始めると、まぶたが軽やかに開き、あなたが元々持っている“最大値の目力”が前に出てきます。

これは目の形を変えるのではなく、本来の魅力が筋肉の動きによって立ち上がってくる状態であり、表情筋トレーニングだからこそ実現できる変化です。

「アイトレ」で目力アップ

① 目を大きく開く
あごを引き、首の後ろを天井にのばします。
額に手のひらを当て、鼻から息を吸い、吐きながら目を大きく開きます。目から息を出すイメージで、息を吐き切ります。
②  目をリラックス
息を吸うタイミングで瞬きをしながら目をリラックスさせます。①②を3回繰り返し、最後に目をギュッと閉じて軽く開きます。
③  セット繰り返し
①②を1セットとして、これを1〜3セット行います。

額にシワが入らないように目を開きます。鏡でチェックしながら練習しましょう。

目は“大きくする”ものではなく、“本来の力を引き出す”もの

「もっと目を大きくしたい」
「目が小さくなった気がする」
「昔より目が重くて開きにくい」

そう感じると、どうしても“形”や“大きさ”に注意が向きがちです。
しかし、表情筋研究家として確信しているのは、目の印象は実際のサイズではなく、筋肉の使い方で決まるということ。

上眼瞼挙筋がしっかり働いていれば、まぶたは自然に、軽やかに、伸びやかに開きます。
これは整形ではなく、筋肉の機能改善だからこそ得られる変化です。

反対に、額・眉の緊張に頼って目を開こうとすると、どれだけ頑張っても不自然な開き方になってしまいます。

本当に美しい目元とは、その人らしい開き方が自然に引き出されている状態。
大きさでも二重幅でもなく、まぶたの動き・筋肉のしなやかさ・目元のクリアさが魅力をつくります。

そして、それらはすべて “正しい筋肉を使う”ことで後天的に変えられる部分です。

実際、上眼瞼挙筋が働き始めると——

  • 写真写りが明らかに変わる
  • 目が軽く、ぱっと開く
  • 視界が広がる
  • 目元が明るく若々しく見える
  • 「なんか目大きくなった?」と言われる

こうした変化が驚くほど短期間で現れます。

目の開き方が変わるだけで、目元の印象は“整形級”に変わるんです

これは魔法ではなく、筋肉の構造そのままの結果です。
目を大きく“作る”のではなく、本来持っている目力が自然に発揮され始めるだけ。

だからこそ、
「自分の目は小さいから…」
「生まれつきこの形だから仕方ない…」
と悩んでいる方にも、必ず変化の可能性があります。

目元は、顔の中で最も変化が出やすいパーツ。
そして、正しく整えば人生の印象そのものが変わるパーツです。

目は、あなたの意志や感情を最も強く伝える場所。
その目が軽く開き、前に向かって働き始めたとき、あなたの表情も、心も、日常のコミュニケーションも変わっていきます。

そして何より、トレーニングによって“自分で目力を変えられた”という実感は、大きな自信となり、あなた自身の印象まで確実に変えていきます。

MYメソッドアカデミー

眉や額に頼って目を開けるクセが長年染みついている場合、上眼瞼挙筋を使って“正しくまぶたを開く感覚”は、最初は少し難しく感じるかもしれません。

でも安心してください。多くの方が最初は同じところでつまずきます。
それでも、筋肉の使い方には必ずコツがあり、正しい方向へ導いてあげれば、誰でも習得できます。

顔の学校 MYメソッドアカデミーでは、経験豊富なインストラクターが一人ひとりの癖に合わせて丁寧にレクチャーします。
目元の印象を本気で変えたい方は、ぜひ一度いらしてください。

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