間々田 佳子

鏡を見るたびに感じる、肌のパサつき。

保湿クリームや美容液を重ねても、なんとなく肌が乾いて見える。

そんな「顔の乾燥」の悩みは、年齢や季節のせいだけではありません。

実は、表情筋の衰えや顔の使い方が、肌の乾燥を引き起こす一因になっているのです。

表情筋研究家の立場から、肌の乾燥の原因とその対策、そして「顔を動かすこと=内側からの保湿」について、わかりやすく解説していきます。

顔の乾燥、どうして起きるの?

顔の肌が乾燥する理由は、主に以下のようなものがあります。

1. 加齢による皮脂分泌の減少

年齢を重ねるにつれて、皮脂や汗の分泌量が低下し、肌のうるおいを守る天然の保湿バリアが薄れていきます。その結果、肌が水分を保ちにくくなり、乾燥しやすい状態に。特に40代以降は、目元や口元など皮膚の薄い部位から乾燥が進行しやすくなります。

2. 血行不良による代謝の低下

肌に必要な酸素や栄養を届ける血流が滞ると、新陳代謝(ターンオーバー)がスムーズに行われなくなり、古い角質が残りやすくなります。その結果、乾燥に加えて、くすみやゴワつきといった肌トラブルも起こりやすくなります。

冷え性の方や、長時間同じ姿勢でいることが多い人(デスクワーク中心の生活など)は、特に血行不良に注意が必要です。

3. 表情筋の衰えによるハリの低下

顔には30種類以上の表情筋がありますが、年齢や生活習慣によってそれらの筋肉が使われなくなると、肌を下から支える力が衰えていきます。ハリや弾力がなくなることで、肌のキメが乱れ、水分保持力も低下。乾燥しやすい肌状態に陥ってしまいます。

無表情で過ごす時間が長い人、人とあまり会話をしない生活をしている人も、表情筋が使われにくく乾燥しやすい傾向があります。

4. 外部環境(乾燥・紫外線・冷暖房)

空気の乾燥する季節や、冷暖房が効いた室内では、肌の水分がどんどん蒸発していきます。加えて、紫外線も肌のバリア機能を壊し、水分が逃げやすい状態をつくります。春夏でも油断せず、通年の乾燥対策が必要です。

乾燥しやすい肌タイプとは?

乾燥しやすい肌質にはいくつかの傾向があります

乾燥肌(ドライスキン)

もともと皮脂の分泌が少なく、水分を保持しにくい肌質。季節の変わり目や気温・湿度の変化に弱い傾向があります。

敏感肌:

バリア機能が低下しているため、外的刺激で乾燥やかゆみを感じやすい。

混合肌

Tゾーンは脂っぽいのに、頬や口元は乾燥しているなど、部分的な水分不足が起こりやすいタイプ。

乾燥を引き起こしやすい生活習慣

以下のような生活習慣が、肌の乾燥を招きやすくします

長時間のスマホ・パソコン使用

まばたきが減ることで目元が乾燥しやすくなるほか、無表情が続くことで血流が滞ります。

洗顔やクレンジングのしすぎ

肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、バリア機能が低下します。

偏った食生活や水分不足

ビタミン・ミネラル不足、また水分摂取が少ないと、肌細胞に必要な栄養が届きにくくなります。

睡眠不足やストレス

ホルモンバランスの乱れが肌のターンオーバーに影響し、乾燥の悪化を招きます。

乾燥は「肌質」だけでなく、「使い方」や「生活習慣」の影響でも起こるもの。表情筋や肌のめぐりを日々の生活で意識することで、乾燥しにくい肌環境を育てていくことができます。

表情筋を動かすことで得られる「内側からのうるおい」

乾燥肌のケアといえば、保湿クリームや美容液、フェイスパックなど「外から塗る」スキンケアが一般的です。もちろん、それらは肌表面の保護や一時的な潤い補給には効果的ですが、根本的なうるおい力を育てるには限界があります。

実は、肌が本来持つうるおいの土台を育てるには、「表情筋をしっかり動かすこと」がとても重要なのです。顔の筋肉を動かすことで、体の内側からうるおいの巡りを促進し、肌の質そのものを変えていくことができます。

1.血行とリンパの流れがよくなる

顔には非常に多くの毛細血管とリンパ管が張りめぐらされています。表情筋を動かすことで筋肉のポンプ作用が働き、これらの循環がスムーズに。血液がしっかりと流れるようになると、肌の細胞一つひとつに酸素や栄養が行き渡りやすくなり、顔全体の血色が良くなって自然なツヤと透明感が戻ってきます。

特に、頬や口周り、目元などは年齢とともに血流が滞りやすい部分。そこに表情筋の動きを加えることで、血色が改善され、乾燥によるくすみもやわらぎます。

2.ハリが出て、キメが整う

肌のハリや弾力は、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった成分だけでなく、肌を下から支えている表情筋の状態にも大きく関わっています。

口輪筋・頬筋・眼輪筋などをしっかりと伸び縮みさせることで、肌の土台が活性化され、全体がふっくらと引き締まった印象に。筋肉の弾力が保たれると、肌表面にもハリが生まれ、毛穴が目立ちにくくなるなどキメの整った肌質へと導いてくれます。

これは“内側からふっくらと押し返すようなうるおい”につながり、化粧ノリやスキンケアの浸透率も高まるといわれています。

3. 肌の代謝が高まり、ターンオーバーが整う

表情筋を使うと、その周囲にある皮膚にも熱が生まれます。これにより、肌の細胞分裂を促す代謝機能が活性化され、ターンオーバー(肌の生まれ変わりのサイクル)が整いやすくなります。

ターンオーバーが乱れている肌は、古い角質が肌表面に残っているため、乾燥しやすく、ゴワつきやくすみ、メイク崩れの原因にも。表情筋をしっかり使って血流を促し、肌を内側から活性化することで、不要な角質が自然に剥がれ、みずみずしい新しい肌がきちんと表に出てきます。

また、ターンオーバーが整うと、化粧品の浸透力も高まり、外からのスキンケアの効果もより実感しやすくなります。

「フェイスウォーミングアップ」で巡りのスイッチON!

「フェイスウォーミングアップ」は、肌の内側から巡りとハリを引き出し、うるおいを保つ力を高めるためのトレーニングです。

メイク前のルーティンとしてはもちろん、乾燥しやすい季節や、肌の調子がいまひとつと感じるときにも効果的。

顔全体を思いきり大きく動かすことで、血流やリンパの巡りが活性化され、水分や栄養がすみずみまで届きやすくなります。

フェイスウォーミングアップ

① 口をすぼめる
鼻から息を吸い、吐きながら口を「しゅ」の形にすぼめて前に突き出します。
②  鼻の下を伸ばす
鼻の下をのばして、口を「お」の形にします。
③ 顔を開く
目をぱっちりと開きながら、口を「うぁ」の形で顔全体を外に開きます。
④ 緩める
鼻から息を吸い、吐きながら顔全体を緩めます。
⑤ 繰り返し
①〜④を1セットとして、これを3〜5セット行います。

内側からのケアの次は外側からのケアを

筋肉が柔らかくなると、血流やリンパの流れが促進されるだけでなく、肌表面の緊張もゆるみ、美容液やスキンケア成分の浸透率が高まります。

いわば、肌が“受け入れる準備”が整った状態。スキンケア前にフェイスウォーミングアップを取り入れることで、いつものお手入れの効果をより実感しやすくなります。

そしてそのうえで大切なのが、外側からの保湿ケアです。

肌が柔らかくなり、巡りがよくなったタイミングこそ、美容液やクリームなどの浸透力が高まる絶好のチャンス。

化粧水でしっかり水分を与えたあとに、乳液やクリームで“うるおいのフタ”をしてあげることで、内側のうるおいを逃がさず、乾燥に強い肌づくりへとつながります。

内側からのケアと外側からのケア。

どちらもバランスよく取り入れることで、肌本来のうるおい力が引き出され、乾燥しにくいしなやかな肌が育っていきます。

私が愛用している“外側からのうるおいケア”は「MYフェイスマスクシート 」(表情筋デザインマスク)。


その名の通り、表情筋の構造がフェイスマスク全面にデザインされた、見た目にもインパクトのあるアイテムです。

19種の保湿成分が肌にしっかりとうるおいを届けながら、鏡に映る筋肉のガイドラインによって、自然と表情筋への意識もアップ。
肌をケアしながら、自分の顔の筋肉構造を“見て・感じて・覚える”ことができるので、まさに「顔を育てる」感覚で使えるスペシャルケアです。

内と外、両面からのアプローチで、顔の美しさと健やかさを一緒に整えていきましょう。

表情筋から始める、巡りとうるおいのスキンケア

スキンケアというと、つい“外から塗るケア”に偏りがちですが、肌本来のうるおい力を高めるには、内側からのアプローチも欠かせません。

表情筋をしっかり動かすことで、血流やリンパの巡りが整い、肌にハリとツヤが生まれやすくなります。

巡りとうるおいが行き渡る“しなやかな肌”へ——そのためには、毎日の表情筋トレーニングが大きな力になります。

難しく考えなくて大丈夫。楽しく顔を動かすことが、実は一番の美容ケアになるんです!

MYメソッドアカデミー

顔の学校「MYメソッドアカデミー」では、肌づくりにもつながる表情筋の使い方を、基礎から丁寧に学ぶことができます。

自分の力で、肌の土台から整えていく心地よさを、ぜひ一緒に体感してみませんか?

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